図書目録

書  名 商業・専制・世論
副  題 フランス啓蒙の「政治経済学」と統治原理の転換
シリーズ
著訳編者 安藤 裕介 / 著 (アンドウ ユウスケ)
著者紹介 立教大学法学部助教
本体価格 A5判 / 230 頁 4,500円
刊行年月 2014年2月
在庫有無 在庫有り
ISBN 978-4-423-71080-7     c3031
書名(カナ) (ショウギョウ・センセイ・ヨロン)

内  容 エコノミーの概念が統治と深く関わった時代、「政治的なもの」と「経済的なもの」の関係はどのように揺れ動いていたのであろうか。本書は、18世紀フランスの言説空間において、富や市場の問題と統治形態や社会編成の問題とを含んだ「政治経済学」の思想的展開を、1760~70年代における穀物取引論争をコンテクストとして論じる。アダム・スミスとも通底する経済的自由主義を唱えながら中央集権体制を理想化したフィジオクラット運動の指導者フランソワ・ケネー。その弟子で、師の政治理論を「合法的専制」という衝撃的な概念へと発展させたル・メルシエ・ド・ラ・リヴィエール。穀物取引自由化の理念をフィジオクラットと共有しつつも、他方でその政治理論からは距離を置き、世論という考え方に期待を寄せたチュルゴーとコンドルセ。さらには二人と同様に世論の重要性を捉えながらも自由化には反対の立場を貫いたネッケルの思想を順にひもとく。長らく政治思想史の大舞台において、モンテスキューやルソーの脇役と位置づけられ、看過されてきた思想家たちに光を当て、フランス啓蒙主義の政治哲学研究に新たな一ページを開く業績。
目  次  序論 「政治経済学」の言説空間としての穀物取引論争 経済的自由主義と専制政治――ケネーの「政治経済学」 合法的専制の構想と世論の観念――ル・メルシエ・ド・ラ・リヴィエールの「政治経済学」 「一般均衡」の発見と合理的経済主体の不在――チュルゴーとコンドルセの「政治経済学」 世論と市場に対する為政者の技法と苦悩――ネッケルの「政治経済学」 結論
書  評 【書評】 田中拓道(一橋大学) / 十八世紀フランス政治経済思想研究の到達点:安藤裕介『商業・専制・世論』 / 季刊「創文」16号
【著者インタビュー】 第32回渋沢・クローデル賞受賞者紹介 / 「読売新聞」2015年9月2日

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