図書目録

書  名 中欧の模索
副  題 ドイツ・ナショナリズムの一系譜
シリーズ
著訳編者 板橋 拓己 / 著 (イタバシ タクミ)
著者紹介 北海道大学法学部助教
本体価格 A5判 / 312 頁 5,800円
刊行年月 2010年2月
在庫有無 在庫有り
ISBN 978-4-423-71074-6     c3031
書名(カナ) (チュウオウノモサク)

内  容 「中欧」とは、単なる地理的な名称ではなく、歴史的・政治的に構成された概念である。冷戦の終焉とともに歴史の表舞台に回帰したこの概念は、多文化・多民族が共存するユートピアを想起させる一方、ドイツ帝国主義やナチスの「生存圏」を正当化するイデオロギーとして忌避されてもきた。本書は、この「中欧」という概念に着目し、それを近代ドイツの自己意識の根源に関わる問題として捉えることによって、従来の研究とは異なるドイツ・ナショナリズム像を提示する。1848年革命期の中欧連邦構想から、第一次世界大戦時の「中欧」をめぐる国際的な論争、そしてヴァイマル共和国期の「ヨーロッパ合衆国」構想とナチス時代の「広域秩序」論。これら「中欧」をめぐる議論の多角的・実証的検討を通して見えてくるのは、国民国家中心的な視座を超えた、重層的なドイツ・ナショナリズム像である。近代ドイツにおけるナショナリズムと「中欧」の関係を問いながら、地域主義とナショナリズムが絡み合う現代世界にも歴史的洞察を与える試み。
目  次  序章=問題の所在:ドイツ近現代史と中欧 第一章=中欧という視座(ドイツ・ナショナリズム再考/対象と分析視角) 第二章=国民国家か中欧か(一八四八年革命以降のドイツ問題/フランツの中欧連邦構想) 第三章=中欧の夢と現実(ナウマンと中欧/『中欧論』の検討) 第四章=ヨーロッパ合衆国から広域秩序まで(ハイレの欧州統合思想/シュミットの広域秩序論) 終章=中欧からヨーロッパへ?
書  評 【自著】 板橋拓己 / 「中欧」と「ヨーロッパ」のあいだ / 「創文」530号
【書評】 小川有美(立教大学法学部教授) / 複雑なことを論じることに何の意味があるか / 「創文」535号

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