書 名 | 共和国のプラトン的世界 |
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副 題 | イタリア・ルネサンス研究(続) |
シリーズ | |
著訳編者 |
根占 献一
/ 著
(ネジメ ケンイチ) |
著者紹介 | 学習院女子大学国際文化交流学部教授 |
本体価格 | A5判 / 320 頁 5,300円 |
刊行年月 | 2005年11月 |
在庫有無 | 在庫有り |
ISBN | 978-4-423-46060-3 c3022 |
書名(カナ) | (キョウワコクノプラトンテキセカイ) |
内 容 | 古代のレトリック、弁論の伝統を受け継ぐ中世では、弁論術が書簡作成に応用された。ところが、キケロや小プリニウスの書簡発見は、新思想・新感情を織り込む自由な自己表現をルネサンス書簡に与えることになる。フィチーノはヒューマニズムの先達、ぺトラルカ以来の書簡文学の系譜に属しながら、プラトン主義を基盤に形而上学的内容に富む、夥しい数の書簡を認めた。人間関係を教えるこれらの書簡から、ルネサンスの思想的特質を読み解く。他方で、彼の同時代人リヌッチーニのなかに共和政的自由の喪失を嘆く声を聴き、改めて前著『フィレンツェ共和国のヒューマニスト』で扱った主題に立ち返る。そこではメディチ家中心の政治が進展し、誇り高い市民が従属を強いられ始めていた。権力者ロレンツォ・イル・マニフィコの死後、同国が国際関係に翻弄されるなか、独立不羈のルチェッライは政治と文化の調和を図ろうとする。 |
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目 次 | 第1章:フィチーノとプラトン・アカデミーの社会 第2章:市民社会におけるフマニタス概念 第3章:フィチーノとロレンツォの幸福論 第4章:メディチ体制とリヌッチーニの『自由をめぐる対話』 第5章:プラトン・アカデミーからオルティ・オリチェッラーリへ 結語 付論:フィチーノ書簡「歴史礼賛」と近代的思惟 |
書 評 |
【書評】 伊藤博明(埼玉大学)
/ プラトン・アカデミーから疑え
/ 「創文」484号
【特集】 根占献一:池上俊一:伊藤博明 / 特集:イタリア・ルネサンス研究 / 「創文」484号 【特集】 山田弘明:片岡瑠美子:川村信三 / 特集:知のネットワーク / 「創文」486号 |